歯周病が奥歯の根の間に進行して病変が出来たものを「根分岐部病変」と言います。
炎症が繰り返し、予後が悪い場合が多いので、手ごわい状態と言えます。

根分岐部病変のできやすいパターン
1. 根元の間までエナメル突起が伸びているもの
歯冠部のエナメル質が根の間にまで伸びており、歯肉の接着が甘くなっている場合です。
2. 根トラクションの短いもの
根元の間が上の方に位置しており、根分岐部への炎症が進行しやすくなっているものです。
3. 歯周病の炎症が根分岐部に進行しやすい修飾因子を持つ
局所的には、プラークコントロールが悪く、咬合性外傷が見られるもの。
全身的には、糖尿病や骨粗鬆症などの持病があったり、免疫力が低くなるような全身状態を持っている。

治療方法
歯周基本治療の後、必要なら歯周外科、ルートセパレーションなどを検討します。
向こう側まで貫通するような骨吸収がある場合は重症と言えます。
しかし、その手前のケースでは、歯周再生治療なども選択肢となります。