角化歯肉は遊離歯肉と付着歯肉から成ります。
歯・骨に付着する付着歯肉の存在が重要となります。

角化歯肉の特徴
角化歯肉は、可動性の歯槽粘膜と違い、密なコラーゲン繊維が豊富です。
上皮は厚く角化しており、血管は少なくピンク色をしています。
一方、歯槽粘膜は、コラーゲン繊維が少なく、上皮は薄く角化はしていません。
血管は豊富で赤色をしています。

炎症の波及
歯周病の炎症は、角化歯肉では広がりにくく、歯槽粘膜では広がり易い。
従って、脆弱な歯槽粘膜は歯ブラシが当たると痛いため、角化歯肉が不足するとプラークが残りやすくなります。
知覚過敏も角化歯肉が不足すると起こりやすくなります。

角化歯肉を獲得する方法
角化歯肉移植を行う方法があります。
外科的に口蓋の歯肉を不足する部位に移植します。