2023年01月16日 月曜日
歯肉の観察
歯肉をよく観察したことはありますか。一般的には歯肉は歯ぐきともいわれています。
どこも同じように見える、赤い部分とやや白っぽく見える部分がある、歯肉の盛り上がり方が違う、などよく観察してみます。
歯肉の観察
1. 色の違い
健康な歯ぐきは引き締まっていてピンク色をしています、赤い部分は炎症を起こしています。などと言われていますが、歯に近い部分のお話です。
歯肉溝(歯周ポケット):遊離歯肉、付着歯肉、歯槽粘膜の順に歯から遠ざかります。前者2つを合わせて角化歯肉と言います。
歯周炎は遊離歯肉が赤くなることから始まるケースが多く、病的なのものを歯周ポケットと言います。
角化歯肉が失われると痛くてハブラシが当てにくくなります。
歯槽粘膜になると可動部分となり、赤みが強くなってきます。
2. 模様
健康な付着歯肉や歯間乳頭部に見られるミカンの表面のような多数のくぼみをスティップリングと言います。
炎症が起こると消失してきます。
また、口蓋(上アゴ前歯の裏側)の歯肉には、中心部に点状の隆起(切歯孔)、口蓋皺襞などのデコボコがあります。
3. 歯肉の盛り上がり
炎症を起こして腫れている場合、骨の隆起があり盛り上がっている場合、矯正治療などの歯の移動で押されて歯肉が盛り上がっている場合などがあります。
炎症は、歯周炎が原因、根尖病変が原因、歯根破折などによる炎症が原因している場合などがあります。
歯肉の盛り上がりは、何らかの原因があるので歯科医院で特定して、必要なら治療します。