歯茎のトラブルとして、歯茎の腫れが挙げられます。
腫れる部位によって原因と考えられるものが違ってきます。

歯茎の腫れの部位
必ずしも「これが原因だ」と特定することとは難しく、総合的に勘案して診断をしていきます。
ここでは、これが疑わしいと思われるものにいてお話しします。
1. 歯茎の付け根
辺縁歯肉と言われる部位で、プラークが多く付着していれば、その部に炎症を起こして腫れます。
歯周病が疑われ、ポケット内部から出血や膿が出てくることもあります。
不良なハブラシの当て方、硬い食物で傷つきやすい部位でもあります。
奥歯だと、根分岐部病変も疑われます。これも歯周病です。
2. 歯間乳頭部
歯と歯の間で歯肉のカーブの頂点の部分です。
歯周病で最初に炎症を起こしやすい部位です。
爪楊枝や無理な歯間ブラシの挿入で傷をつけて腫れることもあります。
3. 歯の根元側
根管の病変の疑いがあります。
むし歯で根の先に炎症が起き、それが歯肉の腫れる原因となります。
4. 歯の根に沿って腫れる
歯根破折の疑いがあります。
歯の付け根がら根元に向かって炎症が起こります。