歯周病の治療に期待して、歯科医院に来院される方が多く見えるのは当然のことです。
今回は、「効果的な歯周病の治療の受け方」についてお話しします。

そもそも歯周病の原因は
歯周病の初発原因は、プラーク中の歯周 病原菌です。
歯周病の治療を受けても、プラークが多く残っているようなら、治療効果は上がりません。
オレリーのプラークスコアで、20%以下にする目標があります。
最初にしっかりプラークを取り除くための方法を身に着けることが大切です。

修飾因子を減らす
さらに歯周病を進行させ悪化させる修飾因子があります。
1. プラーク増加因子 (プラークリテンションファクター) というものがあります。
これは、プラークを取り除きにくくするものです。
歯石、歯並びの悪さ、不適合な修復物、口呼吸や小帯などが挙げられます。
2. 持病
糖尿病や骨粗鬆症は歯周病と深くかかわり、歯周病を悪化させる要因となります。
治療してコントロールされることが大切です。
3. 喫煙
タバコは歯周病に対しても悪影響を与えます。
4. ストレス、疲労、睡眠不足
免疫力を落とし、歯周病を悪化させます。

咬合
何故歯周病と関係があるのかと、思われるかもしれません。
歯周病が進行すると、動揺が出てきて歯並びが乱れてきます。
そうすると、どこか最初に噛み合わせが強く当たってくる箇所(早期接触、咬頭干渉)が出てきます。
その部分には大きな噛み合わせの負荷がかかり、歯の周囲の骨を溶かしてしまいます。

効果的な治療の受け方
以上のように、
1. プラークをしっかり落とすためのブラッシング方法を身に着けること。
2. 歯周病を悪化させる修飾因子を出来るだけ減らすこと。
3. 禁煙も大事です。
4. 咬み合わせも見てもらいましょう。
などがポイントとなります。