歯肉退縮は、歯肉がやせてきて歯が長くなってきた状態です。
そのような変化により、どのようなことが起こってくるのでしょうか。

歯肉退縮の原因
歯肉退縮となってくる原因には、歯周病をはじめ様々な要因が考えられます。
1. 歯周病による炎症
2. 不適切なブラッシング
3. 歯牙の位置異常
4. 付着歯肉の不足
5. 小帯の高位付着
6. 矯正治療の影響 などです。

歯肉退縮による弊害
1. 審美障害
見た目が悪くなり、歯の間の隙間が黒く見え(ブラックトライアングル)人前で笑えない状態になることもあります。
2. 知覚過敏
根元の付け根(エナメル質とセメント質の境目)は組織的に弱いため、神経に刺激が伝わりやすく知覚過敏になることがあります。
3. ブラッシング困難
歯の間に物が詰まりやすくなり、それを取り除くのがだんだん困難になります。
4. 根面の虫歯
エナメル質より根本側は、容易に虫歯できやすくなります。
5. 楔状欠損
根面の歯が楔状に削れていきます。

解決方法
歯肉退縮量やパターンによる方法の違いがありますが、歯肉移植の方法があります。
根面被服術には、CTG(結合組織移植術)、FGG(遊離歯肉移植術)などが行われます。
歯の間の隙間が大きくなってくると、歯肉のカバーは困難となります。