歯周病になると歯を支える周りの骨が少なくなり、噛み合わせが乱れてきます。歯根膜という歯と骨を接続する繊維も炎症で破壊されます。

【歯周病で噛み合わせの乱れた症状】
1. 良く見かけるのが前歯が出っ歯になり、歯の間に隙間が見えてくる状態です。
2. 奥歯がかみ合わなくなり、部分的に噛み合わせから外れる。
3. 摩耗が強くなり、歯の溝・山が平らになってくる。
4. 部分的に歯が飛び出してくる。

【噛み合わせを事前に防ぐ咬合調整】
1. 噛み合わせをチェックして、まず、その歯だけ強く当たるところ(早期接触)を調整します。
2. 上下、左右、前後の噛み合わせも調整します。
3. 摩耗が強ければ、山、溝を築くように歯冠形態を整えます。

【乱れてしまった歯並びを整える。】
1. 初期治療を終えた後、矯正治療の手法を用いて治す。
2. 床矯正装置などで主線や弾線で咬合改善をする。

噛み合わせがもともと悪い場合は、ブラッシングが上手く出来ないため、歯周病のリスクが増えます。
さらに歯周病により噛み合わせが乱れると、症状が悪化するリスクがより増すと考えられます。
「噛み合わせ」は、歯周病にとって大事なキーポイントです。