2013年01月28日 月曜日
妊娠すると歯周病になる?
妊娠すると歯肉炎が増悪することがあります。妊娠性歯肉炎と呼ばれています。この歯肉炎は、妊娠が直接的原因ではなく、プラークによって生じた炎症が妊娠による性ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)の増加により、炎症反応が強く生じたものです。
一般的に、口腔清掃が悪く妊娠前から歯肉炎になっていた女性は、妊娠により増悪します。一方、妊娠前に歯周組織が健康で口腔清掃が良い女性はに妊娠性歯肉炎はほとんど起きません。
原因
1. 初発因子はプラーク(歯垢)です。
口腔清掃が不良なことが最大の原因になります。
修飾因子(増悪因子、リスクファクター)
1. 妊娠によるプロゲステロンの増加とそれによる微細血管系の変化
2. つわりなどにより、ブラッシング十分行えないこと
3. 歯周病菌Prevotella intermediaの関与が疑われる
症状
1. 歯間乳頭が赤く腫脹して、軟かく出血しやすい。
2. 歯肉炎は妊娠2~3か月より増悪して、8か月頃ピークに達し、出産後には軽減します。
治療法
1. プラークコントロールをする。
2. スケーリング・ルートプレーニングをする。
3. 口腔清掃指導を受ける。