2013年04月08日 月曜日
噛みあわせの異常が歯周病を悪化する
歯周病は、プラーク中の歯周病菌が初発因子として起因する病気です。その炎症で弱った歯周組織に、悪い噛みあわせのダメージが加わり、さらに悪化するのです。
噛みあわせの異常、悪い噛み合わせとは
1. 早期接触、咬頭干渉
歯周病で炎症を起こして、骨が溶けだすと支えがなくなるために歯が傾いてきます。すると歯の一か所だけ強く当たる部分が出来たり(早期接触)、側方に動かすたびに強く当たる部分(咬頭干渉)ができます。放置するとさらに骨が溶けて噛みあわせに異常をきたします。
2. 咬合面形態の不良、咬耗歯
歯が摩耗すると噛みあわせの接触面積が増えるため、横揺れに対して強い力が加わります。歯はこの横揺れに対して非常に弱いのです。
3. 歯ぎしり
過度な力が加わり適応能力を超えるので、歯周組織が耐えられなくなります。
4. 歯列不正、歯並びの悪さ
噛みあわせが均等に当たらないため、噛んで接触する部分だけに力がかかります。
5. 口呼吸
口呼吸により口唇の力が弱まり歯列不正を引き起こします。
6. 食片圧入
食べ物が歯の間に詰まる状態が続くと、どんどん歯の間を押し広げて噛み合わせまで乱れてきます。
異常状態が続くと・・・
高度な歯周病になり、正常な噛みあわせ力でも、歯周組織が耐えられなくなります。