咬合性外傷は、異常な咬合力や強い側方圧によって歯周組織、特に歯根膜や歯槽骨に生じる外傷性の病変のことです。
歯根膜の圧迫部の変性や壊死、歯槽骨の吸収などが生じます。
すでに歯周炎になっている歯に咬合性外傷が合併すると、歯周炎を急速に進行させてしまいます。
歯周組織と口腔粘膜に生じる症状
1. 歯の動揺の増加
2. 歯の病的移動、傾斜、挺出
3. 深い骨縁下ポケットの形成
4. 打診痛や咀嚼痛
5. 高度の歯周炎(歯周膿瘍の形成など)
6. 頬、唇、舌の歯列圧迫
歯や歯髄に生じる症状
1. 高度の咬耗、局所的に異常咬耗
2. 歯髄の変性、知覚過敏の発生
エックス線写真に生じる症状
1. 垂直性骨吸収
2. 歯根膜の拡大(歯頚部または歯根全周)
3. 歯槽硬線の消失
4. 根分岐部病変
5. 歯根の吸収