歯周病の初発因子は、プラーク細菌です。従ってプラークを完全に取り除いていれば、歯肉炎や歯周炎といった歯周病を再発することはないと考えられます。
しかし、お口の中にプラーク細菌が全く存在しない状態を維持することは不可能であり、プラークを取り残して時間が経過すれば、石灰化して歯石も形成されるし、再び歯肉炎が起こり歯周炎へと進行する可能性があります。
また、ポケットの修復は「上皮性付着」と言って、炎症によって上皮が剥離して再びポケットができやすい修復状態の場合が多いのです。
再発防止の対策
1. プラークコントロールの継続的な取り組みをする。
治療が終了しても、口腔清掃指導によるブラッシングの方法を忘れないで実行します。すでに歯肉が退縮して歯根が露出したり、市の間の歯肉乳頭部が退縮して歯冠部のすき間が大きくなっている場合は、通常よりもブラッシングが困難になり、時間をかけて歯みがきを行う必要があります。
2. メインテナンスを忘れないようにする。
定期的なメインテナンスは、歯周炎再発のリスクを減らすことが出来ます。特に重症の歯周炎や歯の本数が少ないような場合、メインテナンスにより歯磨きで取り除くことの困難な部分の清掃もできるので効果的です。