2013年12月09日 月曜日
歯周病と噛みあわせ
歯周組織と噛み合わせとは、密接な関係があります。
もし、噛み合う相手の歯を失い、咬合しなくなれば、歯周組織は退化(歯根膜線維が減少して配列が乱れる)していきます。
逆に、噛み合う力が異常に強ければ(早期接触や歯ぎしり)、歯周組織に咬合性外傷を引き起こし、歯周炎と合併すればこれを進行させてしまいます。
外傷性咬合は、
早期接触、側方圧、ブラキシズム(歯ぎしり)、舌の悪習癖などの病変を引き起こす原因です。
咬合性外傷は、
歯根膜の変性・壊死、歯槽骨の吸収など引き起こされた病変の事です。ただし、歯肉には病変は生じません。
外傷性咬合が加わると歯根膜は硬組織の歯根と歯槽骨の間で圧迫され血流が悪化停止するため、歯根膜の変性・壊死を起こし、牽引側では歯根膜線維の切断が起こります。
咬合性外傷の症状
1. 歯の動揺の増加
2. 歯の病的移動
3, 歯根膜の拡大、狭小、歯槽硬線の喪失
4. 歯槽骨の垂直性吸収、骨縁下ポケットの形成
5. 根分岐部病変の進行
6. 知覚過敏症や咀嚼痛など