歯磨剤は、ブラッシングの練習時には使用しない方がむしろ良いでしょう。
その理由は、
1. 歯磨剤に含まれている香料により、プラークが十分に取れていなくても
爽やかな感じが得られ清掃できたと誤解しやすいのです。
2. 歯磨剤自体にはプラークを取り除く効果は少なく、常時使用すると
含有されている研摩材のために歯質が摩耗し、楔状欠損などが生じる危険性が高まります。
3. 歯磨剤の中に発泡剤が含まれており、唾液と混ざって口中に泡立ち、
すぐにうがいをしたくなり、清掃不十分なまま終了しやすいです。
従って、長時間丁寧にブラッシングするには、歯磨剤を使用しない方が良いのです。
4. ブラッシングが上達したら、ブラッシング終了後に歯磨剤を少量付けて
前歯の唇面を中心にブラッシングします。これは歯磨剤中の研磨材で
歯の表面に沈着した色素(お茶やコーヒーなどの食物や嗜好品の色素の沈着)を取り除くためです。