歯周病が著しく進行した場合には、自然出血があります。
しかし、多くの場合には、ブラッシングや硬い食べ物を噛むときに
誘発されて出血します。
歯肉からの出血
ポケット内からの出血が多いのですが、炎症が進行した歯周組織では、
ポケットの上皮部に潰瘍が形成され、その結果として上皮下の
毛細血管網を創傷し、出血をきたします。
従いまして、ポケット内からの出血は、その部の歯周組織に炎症が存在することを意味します。
プロービング時の出血
歯周病の病変は、一般的には歯肉縁部より根端側方向に進行していきます。
つまり、歯肉に存在する炎症は、ポケットの浅い部より深いポケット底部へと波及します。
プロービングに出血することをBOPと言い、ポケット内の出血を検査することで、
炎症の波及度を知ることが出来ます。
歯周ポケットの深さとBOPを検査することは歯周病の基本的な検査の一つです。