歯周病治療では、歯肉炎上歯石、歯肉縁下歯石を効率よく除去することが求められます。
ハンドスケーラー、超音波スケーラー、音波スケーラー、エアスケーラーなどが用いられています。
中でも、超音波スケーラーは多くの形状の先端のチップが取り揃えられており、
歯石除去以外にも根管治療の際の洗浄や根管拡大、修復物の除去、マージンの仕上げなどにも
使われています。
超音波スケーラーの種類
ピエゾ式(電歪式)マグネット式(磁歪式)の2種類に分けられます。
いずれも25,000~50,000 Hz/秒程度の周波数の超音波振動を利用するものです。
ピエゾ式は、直線的な上下振幅運動で、チップの作業面は側面の1面だけです。
マグネット式は楕円の振幅運動で、チップの作業面は側面、内面、背面の3面となっています。
ハンドスケーラーなどの比較して優れている点
1. 細長いチップの登場で歯根面への到達性に優れ、注水洗浄効果も望める。
2. 幅が狭くハンドスケーラーの刃の動きが制限される深い歯周ポケットでも使用できる。
3. 根分岐部用のチップの適切な選択により、ハンドのキュレットより細い部位への到達性と清掃性が優れている。
4. 歯肉縁下デブライドメントが容易にできる。