2016年12月26日 月曜日
奥歯の歯根の構造と歯周病
歯周病が悪化するのは、どの歯でも同じ条件とは限りません。
歯磨きが不良、強い咬み合わせの力がかかるなど、悪条件下で
特に感受性を強く受ける事があります。
奥歯の歯周病にご用心
歯の解剖学的要素
1. エナメル突起、エナメル真珠など、歯根まで歯の外装部のエナメル質が伸びている場合、
歯根膜などが存在せず、歯肉と歯の付着が出来ていないことがあります。
もしプラークが存在すれば、容易に歯根深くまで炎症が波及していきます。
2. 根分岐部の状態にも影響されます。
歯冠部のすぐそばから根が分岐していれば、容易に炎症が分岐部に波及します。
樋状根のようにCの形態だと、一旦内部に炎症や汚れが付くと
除去するのが困難となります。
歯肉環境の要素
奥歯は歯冠長が短い(歯の頭が少ししか見えない)ことがあり、咬合すると
食片が歯と歯肉の間に陥入しやすいケースがあります。そのような場合、
ごく小さな傷が歯肉にできやすく、炎症を起こす原因となります。