2017年01月09日 月曜日
プラークはどの部位でも中身が同じ?
プラーク(歯垢)は、歯周炎の初発因子です。
歯の表面のたんぱくの膜(獲得被膜)に細菌が増殖したもので、
歯周組織に炎症を起こします。
答は、部位によって異なります。
その細菌の構成は、付着部位により異なります。
大雑把に言えば、酸素を好む菌は表面に、
酸素がなくてもよい菌は深部に溜まってきます。
1. 歯肉縁上プラーク
歯肉縁よりの歯冠測の歯面に付着したプラークは、
好気性、通性嫌気性連鎖球菌や放線菌が主体をなします。
菌が付着して8~24時間後には、虫歯菌(糖類を発酵して酸を作り歯質を脱灰する)が
形成されます。
3~4日の時間の経過と共に歯肉に炎症を起こす歯周病関連菌が増えてきます。
2. 歯肉縁下プラーク
歯肉縁下の歯周ポケット内に存在するプラークです。
歯肉縁下プラークは、すでにできた歯肉縁上のプラークが歯肉縁下に達してきたものです。
つまり、死人縁上のプラークを速やかに取り除くことが大事です。
よりポケットが゛深くなると、問題となる歯周病関連菌が増えてきて、悪臭も放ちます。