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    2023年07月10日 月曜日

    歯周ポケットが6mm以上、どうする?

    歯周ポケットが6mm以上あるだけで歯周病の判定をすることは不確実になります。

    歯周ポケットの判定要素
    歯周ポケットは、歯肉の上縁からポケット低までの深さを示すので、歯肉退縮がありさ、らにそこから6mm下となると非常に重症となります。
    逆に歯肉が腫れていて、通常の位置よりも上の部分から測定した場合、歯肉の腫れが引けばポケットは浅くなるので、急性期が過ぎれば数字ほどのこともない場合もあります。
    さらに歯の周りのポケットを6点で調べてある特定の部分だけ深い場合、逆にすべて深い場合など治療方針が違ってきます。
    お口の中のどの歯のポケットが深いのか。残存歯の状況、咬合の状況などによっても左右されます。

    治療は?
    まず行うのは、歯周基本治療(原因除去療法)です。
    プラークコントロールを行い、歯周病のリスク因子を出来るだけ取り除きます。
    ここまでで歯周ポケットの改善が図られるのがベストです。
    再評価の結果、6mm以上ある場合、歯周外科処置(歯周再生療法も含む)などを行います。
    しかし、歯を支える骨が根の先以上に溶けていれば、残念ながら抜歯に至ることもあります。

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    2023年07月03日 月曜日

    セメントエナメルジャンクションとは

    セメント質とエナメル質の境界部のことです。

    セメントエナメルジャンクションCEJ
    歯の頭の部分(歯冠部)の外装は生体で一番硬いと言われているエナメル質という組織で覆われています。
    一方、根元はセメント質というごく薄い層で覆われています。
    通常はその境界部CEJは歯肉に隠れて見えません。
    しかし、歯周病などで歯肉がやせるとCEJの境界部が見え、根元のセメント質が露出してきます。

    CEJが露出すると
    歯の頚部と言われるCEJは、歯の弱点とも言えます。
    丈夫なエナメル質が無くなり、その下部のセメント質は薄く脆弱なため、下層の象牙質が露出しやすいのです。
    象牙質は歯の神経に刺激を伝えやすく、知覚過敏などを起こしてきます。
    さらに咬合力などで楔状欠損を起こしやすく、頚部が無くなると最悪、歯牙破折にもつながります。

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    2023年06月26日 月曜日

    歯槽骨と歯肉

    歯の周りの骨は歯槽骨と言われ、それを覆うように歯肉があります。

    歯周病になると
    歯の周りの組織には、歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨があります。
    歯周病になるとそれら4つの組織がしだいに破壊され、失われていきます。
    直接外界にあり、見ることが出来るのが歯肉です。
    歯肉が腫れた、歯肉から出血する、歯肉がやせたなど歯周病の変化を直接見ることが出来る組織です。
    また、歯がグラついてきたことで、歯を支えている骨が減っているかな、ということを間接的に知ります。

    歯槽骨を失い、歯肉がやせてくる
    歯周病により歯周ポケットが深くなり、歯茎の内側で炎症が深部に進行していき、歯槽骨も失われていきますます。
    歯茎の破壊はさらに進み、気が付くと歯茎が痩せてくるのです。

    予防するには
    直接見える歯肉だけでは歯周病の進行は判断できません。
    歯科医院でレントゲン検査(内部の歯槽骨の状態を知ることが出来る)、歯周ポケット検査など歯周病の一連の診査を受けましょう。
    外部から見える歯肉縁上歯石だけでなく、歯肉の中に隠れいる歯肉縁下歯石をしっかりとってもらうことも大事です。

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    2023年06月19日 月曜日

    歯石、歯ブラシで取れない

    歯石は、歯ブラシでは取れないものなのでしょうか。

    歯石とは
    歯垢(プラーク)が石灰化して固まったものです。
    プラークは歯ブラシで落とすことが出来ますが、歯石になると落とせません。
    直接目で見てわかる歯肉縁上歯石は、下の前歯の裏側、上の奥歯の外側に見られます。
    いずれも唾液腺の開口部で、つばの成分が関与してできます。

    悪玉歯石
    歯肉縁下歯石と呼ばれる、歯肉の中に隠れている歯石は、為害作用が強く、
    血液の成分なども含み、黒褐色をしています。
    歯科医院の器具でもなかなか取れず、もちろん歯ブラシでは取り除くことが出来ません。

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    2023年06月12日 月曜日

    最近、歯が長くなった

    最近、歯が長くなってきた。歯周病がひどくなってきたので心配だ。

    長くなってきた歯
    よく観察すると、歯の根元まで見えるようになった。
    これは、歯の周りの歯周組織が失われたため、本来は歯茎の中のあるはずの根元が見えているのです。
    根元はセメント質という層で覆われていますが、この層は薄いために失われやすく、中の象牙質という層が露出しやすくなります。
    そうなると、外部からの刺激を受けやすくなり、知覚過敏の原因にもなります。

    物が詰まる
    歯の間に隙間ができ、物が詰まりやすくなります。
    歯みがきが大変になり、磨くのに時間がかかります。

    長い歯には特徴がある
    特に表に飛び出している歯が長くなる傾向があります。
    アゴの中心から外れると、歯周組織が薄くなり、歯が長くなる傾向が高まります。

    予防策
    歯周病治療を受けましょう。
    間違ったハミガキも原因することがあります。
    ブラシの当て方、動かし方、力の入れ具合などの指導を受けると良いでしょう。
    デコボコの歯並びを矯正歯科治療することも予防策の一つです。
    歯並びが良くなることで磨きやすくなります。

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