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2012年04月07日 土曜日
正常で健康な歯肉とは? 天白区コンドウ歯科
健康な歯肉の特徴
1. 歯肉の色は淡いピンク色をしています。
2. 歯と歯の間の歯肉は、引き締まった三角形をしています。
3. 歯肉は歯にぴったりとした感じでくっついています。
4. スティップリングがみられます。スティップリングとは、表面がミカンの皮の表面のように細かい窪みのブツブツのことです。組織学的特徴
正常な歯肉は、体積的にはその48%が上皮であり、52%が結合組織です。
1. 浅い歯肉溝があり、歯肉溝上皮は角化していない。
2. 外縁上皮は角化して、上皮突起が発達している。
3. 接合上皮はヘミデスモソームでエナメル質に付着し、上皮細胞の層は薄く、上皮突起はない。
4. 上皮下結合組織には、コラーゲン線維(歯肉線維)がよく発達して血管は扁平である。
5. 臨床的に正常でも、組織学的には好中球を主体にごく軽度の細胞浸潤がみられる。
6. 歯肉溝浸出液は、ごくわずかである。 -
2012年03月27日 火曜日
歯肉炎が歯周炎に進行する要因とは
歯肉炎は、プラーク細菌が歯肉辺縁に付着すると起きます。すなわち、初発因子はプラーク細菌なのです。歯周病が進行するに従って、炎症部分が出血しないように、なでるようにみがくため、ますます歯周病を悪化させることが多いようです。しかし、さらにいろいろな要素が関係していると考えられています。
歯周炎はすべての歯肉炎が歯周炎に進行するわけではなく、歯肉炎のまま長期間存在する場合があります。
歯肉炎が歯周炎に進行理由、進行しない理由はまだ十分に解明されていませんが、現在次のような因子が関連しあって、歯周炎が発症し、進行すると考えられています。
1. 病原性細菌の存在(初発因子)
・数量の増加(細菌を増加させる因子が関与している。)による。
・病原因歯(毒素、酵素、走化性物質、抗原など)の強さ、活性度による。
・組織内への侵入能力による。
2. 宿主の応答(宿主因子、全身性因子)
・遺伝
・リスクファクター(宿主応答を変化させる。)
・全身疾患、悪習癖(喫煙)、生活習慣、栄養
・ストレス、社会的因子
・咬合異常、咬合性外傷 -
2012年03月20日 火曜日
若年性歯周炎とはどんな病気? 天白区コンドウ歯科
思春期頃に発生して急速に進行する歯周炎という病気です。1999年にAAP(アメリカ歯周病学会)により発表された歯周疾患の最新分類では、「侵襲性歯周炎」に分類されています。
原因
特殊な細菌Aggregatibactor actinomycetemcomitansが、関与している可能性が高いと言われています。プラークや歯石は少ない。まれな難治性の疾患です。家族の中に同じような症状がみられることがあります。
分類
1. 局所型 第一大臼歯と中切歯に発生して骨吸収が著明であります。
2. 全顎型 全顎的に生じるもので、局所型が進行したものと考えられています。
治療法
プラークコントロールを行い、通常の歯周病の治療であるスケーリング・ルートプレーニング、歯周外科治療をします。
薬物(抗菌剤・抗生物質)による治療が有効となる場合もあります。 -
2012年03月11日 日曜日
慢性歯周炎の進行 天白区コンドウ歯科
歯周炎とは、プラーク細菌によって生じた炎症性の破壊が、歯肉から深部の歯槽骨や歯根膜に及んだものです。症状は、付着上皮の根尖側移動、真性ポケット形成、アタッチメントロス、歯槽骨の破壊吸収がみられます。
慢性歯周炎とは?
慢性歯周炎は、以前は成人性歯周炎とも呼ばれていました。
局所因子(プラーク)による歯周組織の破壊が、全身因子によって強く修飾されていない歯周炎のことで、慢性にゆっくりと進行します。成人に見られる歯周炎は、ほとんどがこれに属しています。しかし、為害性の強い特殊な細菌、咬合性外傷、全身疾患などが加わると、急性に進行する場合があります。
1. 軽度慢性歯周炎
軽度の歯周炎で、骨吸収は歯根の長さの1/3より少なく、歯周ポケットは3~5mm、根分岐部病変はなく、歯の動揺度の増加もない。
2. 中等度慢性歯周炎
骨吸収は歯根の長さの1/3~2/3、歯周ポケットは4~7mm、:軽度の根分岐部病変も含む、歯の動揺度は軽度(1度)に増加する。
3. 重度慢性歯周炎
骨吸収は歯根の長さの2/3以上、歯周ポケットは6mm以上、:根分岐部病変2~3度を含む、歯の動揺度は軽度(2~3度)に増加する。 -
2012年02月28日 火曜日
歯周病になった歯の暫間固定 天白区コンドウ歯科
暫間固定とは、歯がグラグラと動揺している時や歯周外科手術(フラップオペ等)の時などに、隣の歯どうしを何本か一緒に固定してを安定させることを言います。これによって歯とその周囲の組織が、物を噛む力やブラッシングに耐えられるようになります。
■ 暫間固定の目的は?
1. 歯の動揺を減少させる。
2. 咬合力や咀嚼力を分散させ,動揺歯に作用する力を生理的範囲内に収める。
3. 動揺歯の修復治癒を促進させるために,歯周組織の安静を確保する。
4. ぐらつきを抑えることにより,食片圧入を防止する。
5. 歯の移動を予防する。
6. 噛み合わせの機能や咀嚼機能を改善する。
7. 不快感や疼痛を除去する。
■ 暫間固定を行う時期はいつ?
1. 歯がぐらついて痛い時
歯周病のためにぐらついて、痛くて噛めないときには、すぐ行うと効果的です。固定することにより炎症も次第に安定して、腫れも引いてきます。
2. 歯周外科手術の時
歯周外科手術を行う場合、手術の前後の歯周組織を安定させて、手術に耐えられるように暫間固定をします。
3. 外傷の時
歯をぶつけて脱臼した場合も、動揺歯を固定して安定させます。
■ その方法は?
1. 接着性レジン(プラスチック)で歯の間をつなぐエナメルボナドシステムをします。
2. ワイヤーにより金属線結紮法をおこなう。
3. 連結冠による固定法をする。
■ 期間は?
暫間固定法の適応期間は,症例により大きな差異がありますが,一般的に最低1ヵ月は必要であり,経過観察を行い,6ヵ月を目安として行います。その後さらに必要なら永久固定として連結冠などを作成します。
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