エムドゲインは、スウェーデンのビオラ社で開発された新しいブタ歯胚組織使用歯周組織再生用材料です。
エムドゲインの主成分である「エナメルマトリックスデリバティブEMD」は、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたん白質の一種です。現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下で、幼若ブタの歯の芽である歯胚から抽出精製したものです。
歯周組織を回復させるための歯周外科手術の際、エムドゲインを手術部位に塗布します。

【適応症】
歯周ポケットの深さが6mm以上、X線写真上で深さ4mm以上、幅2mm以上の垂直性骨欠損(根分岐部を除く)を有する中等度又は重度の歯周炎の歯周外科手術の際に、露出された歯根面上に補助的に局所適用します。

【術式】
1. 深い歯周ポケット、セメント質と歯根膜、歯槽骨の欠損状態のチェック
2. 局所麻酔
3. 歯肉溝内切開
4. 軟部組織の剥離、歯肉弁形成
5. 歯根面の徹底的清掃(肉芽組織の除去、スケーリング、ルートプレーニングなど)
6. 歯根表面の酸処理
7. 清掃した歯根面へのエムドゲイン ゲル溶液の塗布
8. 縫合

※ 歯周再生治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や健康状態によっても異なりますので、よくご相談して下さい。
※ 手術後のメインテナンスも大切です。口の中の衛生状態を担当医に定期的に検査してもらうことをお勧めします。