2012年02月05日 日曜日
歯軋り
歯軋り(はぎしり)は、ブラキシズムbruxismとも呼ばれています。咬合の不調和、ストレスなどが原因でおこり、無意識で咀嚼筋の緊張が起きます。グライディング(歯軋り)、クレンチング(くいしばり)、タッピング(歯をカチカチ咬み鳴らす)などの種類があります。食べ物などが介在せず、長時間歯に強い力が加わるため、歯周組織の破壊や歯の摩耗を起こします。また、知覚過敏の原因にもなります。
■ 歯軋りの種類 ■
グライディング
いわゆる歯軋りのことで、お口の中に食べ物がない状態で、上下の歯を強く接触させながら、側方や前後方向に歯を強くこすり合わせます。睡眠時に行う場合は、無意識に強い力が加わり、キリキリと大きな音を出し、歯のエナメル質や象牙質が摩耗します。
クレンチング
いわゆる食いしばりのことです。やはりお口の中に食べ物がない状態で、上下の歯を接触させて強くかみしめる状態のことを言います。クレンチングでは、上下の歯をかみしめる瞬間にわずかな接触音がします。咬耗もグライディングのような著しいものでは生じません。
タッピング
お口の中に食べ物がない状態で、カチカチと何度も連続して歯を咬み合わせる運動のことを言います。タッピングには、体が冷えた時にアゴが震えてカチカチと歯を咬み合わせる生理的な反応もあります。しかし、歯軋りとしてのタッピングは、これといった誘因なしに習慣性に現れるものを指します。