2012年05月06日 日曜日
プロービング時出血 BOP、排膿
BOPとは、歯周病の検査でポケットを測定(プロービング)するとき、出血することです。bleeding on probingの略称がBOPです。プロービング時の出血は、ポケットプローブを歯肉溝やポケット内へ軽く(15~20gの力で)挿入し、引き抜いた後(20~30秒後)の出血の有無を調べます。
・正常な歯肉の場合、出血したり排膿することはありません。炎症があると、ブラッシングやプロービングなどの軽い刺激で出血します。(出血傾向)
・さらに進行すると、自然に出血するようになります。(自然出血)
・排膿は、炎症が活動性の場合に多くみられ、歯周ポケットから自然に排膿する場合と、歯肉を圧迫して排膿する場合があります。(排膿)
BOP+だと
1. 歯肉溝やポケット内に炎症があり、上皮が破壊されやすい状態、特に潰瘍状態になっていると出血します。
2. 初期の炎症状態の存在を示す指数として使われます。
どのようにBOPを活用するか?
1. 歯肉に炎症がある初診時には、BOPが+に出るのは当然なので、あまり診断には役立ちません。
2. 歯周病治療が進み、再評価の段階やメインテナンスの段階で評価に用いるには、有効です。治療がまだ不十分だったり、再発している場合、BOP+になります。