アタッチメントレベルとは、歯周プローブをポケットに挿入した際の,セメント-エナメル境からプローブ先端までの距離の事を言います。通常のポケットの深さを歯肉の上の部分から何ミリと計る検査の精密版です。セメント-エナメル境の代わりに修復補綴物の辺縁など他の基準点を使用する場合もあります。歯周病治療の評価する際、どれだけ改善して良くなったかを知る指標となります。
【アタッチメントレベルを計る必要性】
単にポケットの深さだけでは、歯周病が改善したと言えない場合があるのです。
1. 歯肉が退縮して浅くなった。実際には進行していることもある。
2. 歯肉の腫れが引いて浅くなった。実際のアタッチメントのレベルは変わらず、急性期がおさまっただけのこともある。
【レベルの測定方法】
 通常おこなっているプロービングのポケットデプス値に歯肉退縮量を合計します。それを1 mm 単位で記載します。
【アタッチメントレベルの意味するもの】
アタッチメントレベルは,歯根面に付着している歯周組織の位置を意味し、過去から測定時までの付着喪失の結果であります。アタッチメントレベルを治療前後で比較することによりアタッチメントレベルの変化が分かり,治療効果の指標となります。治療により
アタッチメントが増加した場合はアタッチメントゲインが,また,歯周病の進行によりアタッチメントが減少した場合はアタッチメントロスが生じると言います。