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2012年04月01日 日曜日
侵襲性歯周炎
侵襲性歯周炎とは、全身的に健康であるが歯周組織の破壊が急速に進行する歯周炎です。米国歯周病学会は、1999年に「若年性歯周炎」と「急速進行性歯周炎」を合併して改名し、侵襲性(急速性)歯周炎aggressive periodontitisと命名しました。しかし、慢性歯周炎でも侵襲性があるので混同しないように区別しておく必要があります。
臨床の特徴
1. 歯周組織の破壊が急速に進行する。(アタッチメントロスと歯槽骨の破壊)
2. 全身的には健康である。歯周病のリスクファクターとなる全身疾患はない。
以下は、すべての症例に見られるわけではない。
3. 家族に類似した重症の歯周病がみられる。
4. 10~30歳で発症することが多い。
5. 病状進行に対してプラークの付着が少ない。
6. A. actinomycetemcomitans、P. gingivalisの存在比率が高い。
7. 生体防御機能、免疫応答に異常が認められる。(好中球、マクロファージなど)
分類
1. 限局型
2. 広汎型全身的には健康であるが、歯周炎が急速に進行します。
以前は年齢を考慮していましたが、1999年AAP、2006年日本歯周病学会の分類では考慮されなくなりました。
しかし臨床では、年齢を考慮した分類のほうが病状を把握しやすく、治療法とも結びつき、有効な場合が多いです。
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