健康な歯肉の特徴
1. 歯肉の色は淡いピンク色をしています。
2. 歯と歯の間の歯肉は、引き締まった三角形をしています。
3. 歯肉は歯にぴったりとした感じでくっついています。
4. スティップリングがみられます。スティップリングとは、表面がミカンの皮の表面のように細かい窪みのブツブツのことです。

組織学的特徴
正常な歯肉は、体積的にはその48%が上皮であり、52%が結合組織です。
1. 浅い歯肉溝があり、歯肉溝上皮は角化していない。
2. 外縁上皮は角化して、上皮突起が発達している。
3. 接合上皮はヘミデスモソームでエナメル質に付着し、上皮細胞の層は薄く、上皮突起はない。
4. 上皮下結合組織には、コラーゲン線維(歯肉線維)がよく発達して血管は扁平である。
5. 臨床的に正常でも、組織学的には好中球を主体にごく軽度の細胞浸潤がみられる。
6. 歯肉溝浸出液は、ごくわずかである。