動揺歯を固定する目的
1. 二次性咬合外傷の除去および高度な歯の動揺の防止
歯周組織の支持力がすでに著しく失われていて、炎症の改善や咬合調整を行っても、
二次性咬合外傷の発現を防げない場合に固定をします。
重度の歯の動揺や歯根膜の拡大などの咬合性外傷の症状が取り除けない場合には、
長期間にわたって二次性咬合性外傷の発現を防ぐ目的で永久固定をします。
 
 
 
 
2. 咬合機能の回復と安定および審美性の回復
歯の動揺が強く、咀嚼機能が著しく低下している場合には、
咀嚼機能を回復して咬合を長期間にわたり安定させるために固定をします。
前歯では審美性の回復も含めて行います。
3. 歯の病的移動の防止
支持力の低下が高度になると、咬合力や舌・口唇の力のわずかなバランスの狂いにより
歯が移動してしまう場合があります。このような病的移動を防止する
目的で固定をします。