歯周炎が進行すると、歯の周辺の支えとなっている歯槽骨が溶け、
それに伴って歯茎も下がります。
今までよりも歯が長くなり、歯根の部分が見えるようになります。
歯茎が下がるために起こる不都合
1. しみる
歯根を覆っているのはセメント質で、非常に薄いためその下の象牙質が
すぐに表面に出てしまいます。象牙質は歯の神経まで象牙細管という細い管が通っているため、
刺激が神経に伝わり、痛みを感じます。
2. 虫歯にかかりやすい
歯の外装のエナメル質と比較して、象牙質は酸に弱くすぐに溶けだします。
つまり、虫歯にかかりやすくなります。しかも象牙質のコラーゲン線維が剥がれ落ちるまでは
穴が開いていると認識できず、歯が軟化する状態が続くので、発見が遅れます。
3. 審美的に悪い
特に前歯だと気になり笑うこともままならなくなります。
4. 歯の間に隙間ができる
歯根部に行くに従って歯は細くなるので隙間ができ、食べ物が挟まり易くなります。