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2022年04月25日 月曜日
歯周病で弱った歯茎に食いしばりは禁物
歯周病は、歯周組織に炎症を起こし破壊を繰り返していきます。
その結果、歯を支えている歯周組織は徐々に減少していきます。食いしばり
食いしばりは上下の歯が必要以上の力で噛み締められます。
歯茎が正常なら持ちこたえられても、歯周病で歯周組織が減少していると、大ダメージとなってしまうことがあります。
たとえわずかな歯周病による炎症でも、食いしばりによる力のダメージは絶大で、歯の周りの歯槽骨の吸収を助長してしまうと言われています。
気が付かないうちに歯がグラついてきたり、硬いものが噛み辛くなったりしてきます。定期健診
自覚症状がなくても、定期検査で確認できれば、軽い段階で食い止めることができます。
食いしばりは侮れません。 -
2022年04月18日 月曜日
かぶせ物の歯茎が腫れる
以前かぶせ物をしたところの歯茎が腫れます。歯肉が赤く、かぶせ物に沿って腫れています。
考えられる事は
1. プラークコントロールの不良
歯磨きが不十分でプラークが冠の周りにたまっている。歯肉に炎症を起こしている状態である。
ブラッシングの徹底、歯周病治療をします。
2. 咬み合わせの不良
歯並びが悪く、食物の流れがスムーズにいかず、歯肉辺縁部に不具合を起こす。
矯正治療をしてからか伏せなおします。
3. 歯茎の下まで及ぶ虫歯の修復
重症の虫歯で、歯茎の下まで及んでいる場合、生体のバリア機能がうまく働かなくなります。
歯冠長延長術、歯の挺出などで対応します。
4. かぶせ物の形態不良
冠の豊隆が不良で、食べ物の流れを悪くします。
豊隆が弱すぎると直接食べ物の流れが歯茎に当たり、逆に強すぎると歯茎に食べ物やプラークが溜まりやすくなります。
冠の調整あるいは再製をします。
5. 複合要因
上記の要因が重なり合って問題を起こしているケースです。様々なことが考えられますので、心配な方は歯科医院で健診を受けましょう。
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2022年04月11日 月曜日
根分岐部病変のバリエーション
複数根の根元の間にできた病変を「根分岐部病変」と言います。
根分岐部病変の原因
歯周病の炎症が根分岐部に及び、歯周組織を破壊した結果、根分岐部病変を作ります。
歯髄の分岐が根分岐部に達しており、虫歯で歯髄に炎症が及んだものが病変を作ることもあります。
修飾因子として、歯頸部のエナメル質が根に伸びて付着がルーズになり、悪化因子として働くことも考慮する必要があります。
歯周病の一般的な修飾因子も関与します。
その他、歯冠部のヒビが分岐部に及び炎症が波及することもあります。バリエーションは豊富
上記のように原因はワンパターンではありません。
また、治療方針を決定するうえでも、根の解剖学的形態などを考慮する必要があります。
根の股の長い短いによっても治療が左右されます。
同じように歯茎が腫れていても、しっかりとした検査、診断、治療が大事になってきます。 -
2022年04月04日 月曜日
角化歯肉とは
角化歯肉は遊離歯肉と付着歯肉から成ります。
歯・骨に付着する付着歯肉の存在が重要となります。角化歯肉の特徴
角化歯肉は、可動性の歯槽粘膜と違い、密なコラーゲン繊維が豊富です。
上皮は厚く角化しており、血管は少なくピンク色をしています。
一方、歯槽粘膜は、コラーゲン繊維が少なく、上皮は薄く角化はしていません。
血管は豊富で赤色をしています。炎症の波及
歯周病の炎症は、角化歯肉では広がりにくく、歯槽粘膜では広がり易い。
従って、脆弱な歯槽粘膜は歯ブラシが当たると痛いため、角化歯肉が不足するとプラークが残りやすくなります。
知覚過敏も角化歯肉が不足すると起こりやすくなります。角化歯肉を獲得する方法
角化歯肉移植を行う方法があります。
外科的に口蓋の歯肉を不足する部位に移植します。
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