2011年11月24日 木曜日
歯根膜
歯根膜(しこんまく)とは、歯根と歯槽骨をつないでいる線維性の結合組織の事です。歯根を取り巻くセメント質と歯槽骨は、この歯根膜線維で強力に結合されており、噛んだ力のクッションの役割を果たします。歯根膜の幅は約0.2mmです。
◆線維の配列から次の群に分けられます。
歯槽骨頂線維、水平線維、斜走線維、根尖線維、根管線維
◆歯根膜の役割
1. 咀嚼時の力のクッションの役割を果たします。噛んだ力で圧が加わると、その力を放出して和らげてくれます。
2. 歯に加わった力は、歯根膜の神経終末のセンサーに伝わり、圧の程度、方向などを認識します。硬いものを噛んだとき、突然の荷重を察知して避けることが出来ます。
3. 咀嚼時の歯の移動を防いでくれます。線維はゴムのような働きをして押されてもまた元に戻ることで歯の位置を保ちます。