2012年03月27日 火曜日
歯肉炎が歯周炎に進行する要因とは
歯肉炎は、プラーク細菌が歯肉辺縁に付着すると起きます。すなわち、初発因子はプラーク細菌なのです。歯周病が進行するに従って、炎症部分が出血しないように、なでるようにみがくため、ますます歯周病を悪化させることが多いようです。しかし、さらにいろいろな要素が関係していると考えられています。
歯周炎はすべての歯肉炎が歯周炎に進行するわけではなく、歯肉炎のまま長期間存在する場合があります。
歯肉炎が歯周炎に進行理由、進行しない理由はまだ十分に解明されていませんが、現在次のような因子が関連しあって、歯周炎が発症し、進行すると考えられています。
1. 病原性細菌の存在(初発因子)
・数量の増加(細菌を増加させる因子が関与している。)による。
・病原因歯(毒素、酵素、走化性物質、抗原など)の強さ、活性度による。
・組織内への侵入能力による。
2. 宿主の応答(宿主因子、全身性因子)
・遺伝
・リスクファクター(宿主応答を変化させる。)
・全身疾患、悪習癖(喫煙)、生活習慣、栄養
・ストレス、社会的因子
・咬合異常、咬合性外傷