治療計画は、歯周治療の基本であるプラークなどの原因除去を重視し、
破壊された歯周組織の健康を回復し、それを長期維持することを目標にします。
歯周病の基本的考え方
歯周病のほとんどは、炎症性疾患(歯肉炎、歯周炎)です。
1. そこで、まず第一に、局所に炎症を引き起こす刺激物(原因)の除去すなわち、
「原因除去療法」をします。
1) 歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラークの除去
歯周病の最も重要である原因(初発因子)は、
プラーク(歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラーク)です。
さらにプラークを増加させたり、取り除きにくくする種々の
プラーク増加因子(炎症性の修飾因子)を除去・改善していきます。
2) 外傷性の修飾因子の除去
もう一つの大切な処置は、歯周組織に咬合性外傷を引き起こし、
歯周炎を増悪させる外傷性咬合(外傷性の修飾因子)を除去することです。
全身性の修飾因子には、糖尿病や血液疾患が挙げられます。
全身因子が存在していても、局所因子を十分に取り除くことにより、
改善が望めます。
2. 次に、歯周組織の修復過程を促しね破壊された歯周組織を
出来るだけ回復
することです。