2015年07月20日 月曜日
歯根膜で歯の寿命が決まる 名古屋のコンドウ歯科
歯根膜は歯と歯槽骨をつないで咬む力を緩衝するクッションの役割を果たし、
周囲の血管から栄養分や免疫細胞を供給して外敵から歯を守る
重要な役割を持っています。
歯根膜の拡大と狭小
歯根膜は、レントゲンで見ると透過性の高い黒い線として見えます。
この部分が拡大した場合、早期接触などによ外傷性咬合により歯槽窩に
骨吸収が生じた事が疑われます。
逆に、対合歯を失って咬合機能が低下すると、歯根膜腔は、
薄く狭い状態になります。
歯根膜と歯槽硬線
エックス線写真では歯根膜の黒い線と、歯槽硬線の白い線は、
歯根の形態と湾曲度、歯槽骨の厚さ、エックス線を移す方向により見え方が変化します。
咬合性外傷以外でも歯根膜腔拡大の像を示すことがあります。
例えば、歯内・歯周病変の合併時や根尖性歯周炎の排膿路となっている場合などです。