2016年02月08日 月曜日
歯に付く付着物
歯に付く付着物は、虫歯や歯周病の原因となるプラークや、
色素性のものは審美的に悪くなる物があります。
1. 獲得被膜
歯を清掃して研磨した後、わずか数分後にエナメル質の表面に形成される、
厚さ0.05~0.08μmくらいの無構造の薄い膜様物質のことを言います。
これ自体は、歯や歯周組織に対して為害作用はありません。
2. プラーク
獲得被膜の上に繁殖した細菌、細菌の産生物、剥離上皮、および
食物残渣の一部などによって形成されます。
プラークは、透明から黄白色の粘着性物質で、
水分80%、有形成分20%の大部分は細菌です。
3. 歯石
歯肉縁上歯石は、プラークが唾液中のカルシウムを中心とする
無機質により石灰化したものです。
歯肉縁下歯石は、縁下のプラークが血液中のカルシウムを中心とする
無機質により同様に石灰化したものです。
4. 食物残渣
食物残渣は、主に歯間部に陥入して停滞し、歯肉を機械的に圧迫します。
5. その他の沈着物
タバコのヤニ、茶渋などは、歯に色素性の沈着物として付着します。