2016年08月22日 月曜日
歯肉縁下の歯石とは
歯肉縁下とは、歯と歯肉の間に入り込んでいる歯石のことで、
表からは歯肉に隠れて見えません。
歯石の色
歯肉縁下歯石は、茶褐色から黒褐色の比較的歯の色とは対照的な
目立つ色をしています。
歯石はプラークが石灰化したもので血液や歯周病原菌の色を反映しています。
そのため、表からその色が透けて見えた場合は、歯肉縁下歯石の存在が疑われます。
硬さと接着度
歯に密着して硬く容易に取り除くことが出来ないほどです。
スケーラーがその辺縁にフィットすれば、塊で取れてくることもあります。
しかし、歯肉縁下は、なかなか器具の挿入角度が合わせにくく、目視をするのが難しい場所です。
その除去には熟練と根性が必要になります。
見逃しを防ぐためには時間をかけてじっくりと取り除くことになります。
どのような悪さをするか
歯石は、そこにプラークがたまり易い環境を作る。
プラーク中の歯周病原菌が毒素や有害な伝達物質を出す。
免疫反応に狂いが生じる。
そのため、歯肉に炎症が起き、歯肉内部に出血を起こす。
血液が好きな歯周病原菌が増え、空気を好まない歯周病原菌がどんどん増える。
といった悪い連鎖が起き、歯周病が進行していきます。