歯がグラつく原因として、歯周病や外傷などがあります。
今回は、歯周病に関して説明します。
動揺歯を固定して安定させる方法には、暫間固定と永久固定があります。

暫間固定
動揺歯を周囲の歯と連結することにより、歯周組織に対する咬合圧の分散と安静を図り、
咬合性外傷を改善して歯周組織が破壊されるのを防ぐために行います。
さらに歯周基本治療や歯周外科などの治療効果を高めて、歯周組織の回復をめざします。

暫間固定の方法
エナメルボンディング法:隣の歯との間を接着剤により固定します。
ワイヤー固定法:ワイヤーを歯に沿わせて接着して固定する方法です。
Aスプリット:隣接歯部にワイヤーを埋め込んで固定する方法です。 

十分な歯周組織の安定が得られた場合には暫間固定を除去し、その状態によって永久固定への移行を検討します。

永久固定の方法
連続冠固定法:隣同士の歯を一体として作成してかぶせます。
連続インレー:詰め物をつないで作る方法です。
義歯による固定方法