フラップ手術とは、歯肉剥離掻爬手術(しにくはくりそうはしゅじゅつ)のことで、歯周病の外科手術のことです。

どのような時に行うのか(目的・適応症)
フラップ手術は、深い歯周ポケットの改善や不良肉芽の除去を目的とします。
歯周基本治療(原因除去療法)を行った後、4mm以上の深い歯周ポケットが残っているような場合が適応症です。
手術にあたり、プラークコントロールが徹底されていることが大事です。
プラークコントロールが不良だと手術の効果が期待できません。

術式
1. 局所麻酔をします。
2. 歯肉を切開します。
3. 歯肉の内側が見えるように剥離翻転します。
4. ポケット内部の炎症を起こしている病的組織を取り除き(不良肉芽の掻爬)ます。
5. 通常ポケット内に隠れて見えない部分のスケーリング・ルートプレーニングをします。
6. 必要に応じて歯槽骨を成形します。
7. 歯肉を基に戻して縫合します。