歯周病で歯の周りの骨が失われてしまった。歯周歯周組織再生療法の手術で取り戻せるのか知りたい。

歯周組織再生療法とは
歯周病で溶けてしまった歯の周りの歯槽骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療を「歯周組織再生療法」と言います。
「エムドゲイン」や「リグロス歯科用キット」という歯周組織再生剤を使う方法があります。
後者は保険適応されています。
深い歯周ポケット(垂直性骨吸収)、骨縁下ポケット等が適応です。
歯周組織の再生を期待する場合、垂直性骨欠損で骨壁数が多く、かつ狭い骨欠損ほど再生がより多く認められます。(残存している隣接面の骨頂以上の回復は望めません。)
全体に骨が失われる水平性骨吸収などは適応外です。

成功させるためのポイント
1. 診査・診断がしっかりされている。
2. 歯周基本治療(原因除去療法)が適切に行われ、感染物質(歯石、プラーク、壊死セメント質、不良肉芽除去など)が徹底的に除去できている。
3. プラークコントロールが十分にされている。
4. 動揺歯は固定がされており、手術後の安定が図られている。
5. 免疫力を最大限発揮できるような正しい生活習慣を送っている。睡眠不足がないか、禁煙が出来ているか。
年齢なども影響します。