2022年01月04日 火曜日
歯周病のレントゲン検査
歯周病は、歯の周りの歯周組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)に炎症が波及して組織が破壊されてしまう疾病です。
レントゲン検査では、外部から見えない歯茎の中を調べることが出来ます。
レントゲン検査
主に硬組織である歯と歯槽骨を観察することが出来ます。
歯茎もうっすらと分かります。
歯や骨はレントゲン線を通さないため、画像上では白く見えます。
逆にレントゲン線が通りやすい歯肉や歯根膜は黒く写ります。
歯周病の画像
歯周病が進行してくると歯槽骨が吸収されている像が写ります。
骨は全体に失われる水平性吸収、一部が深く失われる垂直性吸収のパターンがあります。
実際には歯の周りがカップ状に失われたり、水平性吸収に見えても一部分に深部まで及ぶ垂直性吸収が見られたりします。
歯の周りの骨壁の吸収は複雑なため、デンタル撮影などの影絵を見るだけでは実際の状態の把握が難しくなります。
CT撮影だと、三次元的な状態をかなり近い形で知ることが可能です。