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2022年05月16日 月曜日
矯正治療後のブラックトライアングル
ブラックトライアングルとは、歯肉がやせて歯の間が黒い三角形状に見えることを言います。
審美的に気になる状態です。矯正治療後の歯肉の変化
矯正治療で歯並びが整っても、なぜか歯肉が下がり歯が長くなった、歯の間の隙間が気になるといったことを聞きます。
矯正治療により何か変化が起きたのでしょうか。
1. 歯がデコボコな場合
歯が重なっていると、元々隙間があっても気が付かないことがあります。
2. 歯周病
矯正治療により歯を動かすということは、骨の吸収と新生を繰り返して移動します。歯周病のため骨の新製が上手くいかなければ歯肉がやせてしまいます。矯正治療の前には歯周病治療を行い、治療中も治療後も歯周病管理を行う必要があります。
3. 無理な方向への歯の移動
アゴの中心に歯があれば歯の周りの組織は一番安定します。しかし、歯を動かしたい位置がアゴの中心からズレれば歯周組織の量が少ない位置に来てしまいます。ブラックトライアングルを少なくしたい
矯正治療前の歯周病治療とその後の管理をしっかり行う。
もし、歯肉の量が最初から少なければ、歯周再生治療、歯肉移植などの歯周外科処置が必要です。
矯正治療理計画は、無理のないようにしましょう。 -
2022年05月09日 月曜日
1つの歯でもポケットの深さに変化
歯周ポケットは、歯と歯肉の間が病的に深くなった溝です。
ポケットの深さは、一つの歯でも測る部分によって異なります。歯周ポケットの深さ
歯周ポケットは、歯周病の炎症の広がりにより深くなります。
歯周病の精密検査を行う際には、一点ではなく、複数の部位の深さを測定します。
1つの歯を4点法や6点法で測定するのですが、プローブと言われるメモリの付いた測定の器具を使います。
ポケット測定は一か所測定したらそのまま横にずらしていき(ウォーキングプロービング)次の部位を測定します。
測定した後、その部からの出血の有無もチェックします。
根分岐部の測定には、ファーケーションプローブという、屈曲しているものを使用します。歯周ポケットの深さ
炎症、咬合などの要素により、一つの歯でも測定部分より深さが異なります。
その深さにより歯周組織の破壊の程度、ポケットからの出血による炎症の進行状態などを推測します。
歯の奥側だけ、あるいは根分岐部だけ特に深いといったことは、起こりえます。 -
2022年05月02日 月曜日
歯磨きで出血取れない
歯磨きをしっかりしているのだが出血がなかなか止まらない。
歯周病が悪化しているのか心配。歯磨き時の出血
出血するには何らかの理由があります。
1. 歯周病
歯周病でポケットが深いとブラシを丁寧に当ててもポケット内部までは到達しないのです。ポケット内の深い部分には歯周病の炎症が残り、そこからの出血が見られる場合があります。
2. ブラシの当て方
歯ブラシを力強く大きく何回も当てると、歯肉を傷つけてしまい、傷口からの出血が見られる場合があります。
適度な磨き方をしましょう。
3. 薬の影響
抗血小板薬など、血液をサラサラにする薬を飲んでいると、出血が止まりにくい場合があります。
4. 貧血
血を止めるための成分も少ないため、出血が見られる場合があります。歯茎からの出血の原因が何かを確認する必要があります。
出血は歯周病の炎症のサインでもありますが、全身的な影響、ブラシの当て方もチェックする必要があります。 -
2022年04月25日 月曜日
歯周病で弱った歯茎に食いしばりは禁物
歯周病は、歯周組織に炎症を起こし破壊を繰り返していきます。
その結果、歯を支えている歯周組織は徐々に減少していきます。食いしばり
食いしばりは上下の歯が必要以上の力で噛み締められます。
歯茎が正常なら持ちこたえられても、歯周病で歯周組織が減少していると、大ダメージとなってしまうことがあります。
たとえわずかな歯周病による炎症でも、食いしばりによる力のダメージは絶大で、歯の周りの歯槽骨の吸収を助長してしまうと言われています。
気が付かないうちに歯がグラついてきたり、硬いものが噛み辛くなったりしてきます。定期健診
自覚症状がなくても、定期検査で確認できれば、軽い段階で食い止めることができます。
食いしばりは侮れません。 -
2022年04月18日 月曜日
かぶせ物の歯茎が腫れる
以前かぶせ物をしたところの歯茎が腫れます。歯肉が赤く、かぶせ物に沿って腫れています。
考えられる事は
1. プラークコントロールの不良
歯磨きが不十分でプラークが冠の周りにたまっている。歯肉に炎症を起こしている状態である。
ブラッシングの徹底、歯周病治療をします。
2. 咬み合わせの不良
歯並びが悪く、食物の流れがスムーズにいかず、歯肉辺縁部に不具合を起こす。
矯正治療をしてからか伏せなおします。
3. 歯茎の下まで及ぶ虫歯の修復
重症の虫歯で、歯茎の下まで及んでいる場合、生体のバリア機能がうまく働かなくなります。
歯冠長延長術、歯の挺出などで対応します。
4. かぶせ物の形態不良
冠の豊隆が不良で、食べ物の流れを悪くします。
豊隆が弱すぎると直接食べ物の流れが歯茎に当たり、逆に強すぎると歯茎に食べ物やプラークが溜まりやすくなります。
冠の調整あるいは再製をします。
5. 複合要因
上記の要因が重なり合って問題を起こしているケースです。様々なことが考えられますので、心配な方は歯科医院で健診を受けましょう。
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