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    2022年04月11日 月曜日

    根分岐部病変のバリエーション

    複数根の根元の間にできた病変を「根分岐部病変」と言います。

    根分岐部病変の原因
    歯周病の炎症が根分岐部に及び、歯周組織を破壊した結果、根分岐部病変を作ります。
    歯髄の分岐が根分岐部に達しており、虫歯で歯髄に炎症が及んだものが病変を作ることもあります。
    修飾因子として、歯頸部のエナメル質が根に伸びて付着がルーズになり、悪化因子として働くことも考慮する必要があります。
    歯周病の一般的な修飾因子も関与します。
    その他、歯冠部のヒビが分岐部に及び炎症が波及することもあります。

    バリエーションは豊富
    上記のように原因はワンパターンではありません。
    また、治療方針を決定するうえでも、根の解剖学的形態などを考慮する必要があります。
    根の股の長い短いによっても治療が左右されます。
    同じように歯茎が腫れていても、しっかりとした検査、診断、治療が大事になってきます。

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    2022年04月04日 月曜日

    角化歯肉とは

    角化歯肉は遊離歯肉と付着歯肉から成ります。
    歯・骨に付着する付着歯肉の存在が重要となります。

    角化歯肉の特徴
    角化歯肉は、可動性の歯槽粘膜と違い、密なコラーゲン繊維が豊富です。
    上皮は厚く角化しており、血管は少なくピンク色をしています。
    一方、歯槽粘膜は、コラーゲン繊維が少なく、上皮は薄く角化はしていません。
    血管は豊富で赤色をしています。

    炎症の波及
    歯周病の炎症は、角化歯肉では広がりにくく、歯槽粘膜では広がり易い。
    従って、脆弱な歯槽粘膜は歯ブラシが当たると痛いため、角化歯肉が不足するとプラークが残りやすくなります。
    知覚過敏も角化歯肉が不足すると起こりやすくなります。

    角化歯肉を獲得する方法
    角化歯肉移植を行う方法があります。
    外科的に口蓋の歯肉を不足する部位に移植します。

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    2022年03月28日 月曜日

    歯周病と小帯

    小帯とはスジの事で、歯肉から粘膜面に伸びるスジあるいは舌の下部にあるスジが発達したものです。
    歯周病との関係をお話しします。

    小帯の特徴
    小帯には種類があり、それぞれに特徴があります。
    種類は、上唇小帯、頬小帯、舌小帯などがあります。
    上唇小帯。頬小帯は、歯周病に悪影響することがあります。
    舌小帯は、舌の挙上が十分できないため、発音、嚥下に影響してきます。
    また、上唇小帯が発達していると正中離開の原因の一つにもなります。

    歯周病との関係
    歯周病では、上唇小帯、頬小帯が発達していると小帯に歯ブラシが引っ掛かり、磨きにくい場合があります。
    歯周ポケットが深くなると、唇やほっぺたが動くたびに小帯が歯周ポケットまで引っ張って広げてしまい、さらに歯周病を悪化させます。
    特に歯周病が重症するほど悪影響も大きくなります。
    このように清掃性を不良にさせ、ポケットの治りを阻害することから、外科的に切除するケースもあります。

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    2022年03月22日 火曜日

    欠損の隣の歯は注意

    欠損したところに部分床義歯をはめている方は、欠損歯の隣となる歯を注意してください。

    欠損の隣の歯
    隣の歯を残念ながら失ってしまい、義歯を作成すると、引っ掛けの歯(鉤歯)となります。
    必ずしも隣の歯とは限らないのですが、鉤歯になる確率が非常に高くなります。
    どうしても入れ歯の引っ掛けの歯ともなれば、負担がかかりやすくなます。
    さらに歯周病が加われば、その歯の寿命が心配になります。

    入れ歯をはめなかったら
    もし、入れ歯をはめなかったり、はずしがちになる場合、負担は軽くなる?
    飛んでもありません。
    それどころか、咬合の負担がまともにかかってきます。
    食事をしない時でも、会話、無意識につばを飲み込む動作の時、上下の歯が当たります。
    そのたびに噛み合わせの負担がかかってきます。

    鉤歯はお手入れを念入りに
    歯磨きは歯を一周するように念入りに磨きましょう。
    入れ歯の調整、歯周病の管理のため、歯科医院で定期健診を受けましょう。

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    2022年03月14日 月曜日

    根分岐部病変は手ごわい

    歯周病が奥歯の根の間に進行して病変が出来たものを「根分岐部病変」と言います。
    炎症が繰り返し、予後が悪い場合が多いので、手ごわい状態と言えます。

    根分岐部病変のできやすいパターン
    1. 根元の間までエナメル突起が伸びているもの
    歯冠部のエナメル質が根の間にまで伸びており、歯肉の接着が甘くなっている場合です。
    2. 根トラクションの短いもの
    根元の間が上の方に位置しており、根分岐部への炎症が進行しやすくなっているものです。
    3. 歯周病の炎症が根分岐部に進行しやすい修飾因子を持つ
    局所的には、プラークコントロールが悪く、咬合性外傷が見られるもの。
    全身的には、糖尿病や骨粗鬆症などの持病があったり、免疫力が低くなるような全身状態を持っている。

    治療方法
    歯周基本治療の後、必要なら歯周外科、ルートセパレーションなどを検討します。
    向こう側まで貫通するような骨吸収がある場合は重症と言えます。
    しかし、その手前のケースでは、歯周再生治療なども選択肢となります。

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