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    2016年08月08日 月曜日

    歯周病は全身疾病に影響を受ける

    歯周病は糖尿病、骨粗鬆症に代表されるように全身疾病と深いかかわりがあります。
    歯周病は、プラーク中の歯周病原因菌に初発原因があるのですが、
    それを修飾する局所修飾因子、全身性修飾因子が関与して生じます。

    全身性修飾因子にはどのようなものがあるか
    歯周組織の代謝を傷害し、局所の抵抗力を減弱させると考えられています。
    1. 代謝性疾患   糖尿病
    2. 内分泌異常 女性ホルモン、インシュリン
    3. 栄養障害  栄養失調、ビタミンC D欠乏
    4. アレルギー性疾患
    5. 後天性免疫不全症候群  HIV
    6. 血液疾患  紫斑病、血友病、顆粒球減少症
    7. 遺伝 ダウン症候群、パピヨン・ルフェーブル症候群など
    8. ストレス

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    2016年08月01日 月曜日

    歯周病菌は一種類ではない

    歯周病原因菌は、10種類以上分かっています。
    その中でも悪の御三家と言われる菌をレッドコンプレックスと言います。
    レッドコンプレックスとは
    進行している歯周病の方に見つかる菌で、混在していることも多いです。
    お口の中に存在している数百種類の細菌を、歯周病への関連が高い順に分類し、
    ピラミッドの頂点に存在する菌です。
    1. P.g.菌(Porphyromonas gingivalis)
    2. T.f.菌(Tannerella forsythensis)
    3. Td.菌(Treponema denticola)

    この3つの菌を指し、重度の歯周病に影響を及ぼしていると言われています。
    そのほか
    4. P.i.菌(Prevotella intermedia)
    5. A.a.菌(Actinobacillus actinomycetemcomitans)
    が有名な菌です。
    これらの菌はどこにいる?
    酸素が嫌いな菌が多く、歯周ポケットの中が好環境となります。
    しかも4mm以上の歯周ポケットになると酸素が届きにくくなるので危険です。
    Pg菌は、血液の存在下で数を増やすので、歯肉内面から出血するような
    環境では爆発的に増えます。
    予防は?
    毎日のご自身のブラッシングによるセルフケアと
    定期的な歯科医院のプロフェッショナルケアが必要です。
    特に歯周ポケットが深いとプラークを除去するのは困難となります。
    ひどくならないように予防することが大切です。

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    2016年07月25日 月曜日

    歯周再生療法に使用されるGEM21Sとは

    重度歯周炎で歯周組織の量が減っている場合、何とかして
    元に戻らないものかと思うのは当然です。
    様々な再生技術が行われ、薬やアイテムが開発されてきています。
    その中でもGEM21Sは、歯周組織の再生促進に高い効果があります。
    GEM21Sとはどのようなものか?
    1. rh PDGF (Platelet-derived Grouth Factor)の液体
    2. β-TCP 人工骨の粉

    この2つを混ぜて使います。
    PDGFは、高純度組換えヒト血小板由来成長因子の成長因子で、天然の創傷治癒タンパク質です。
    PDGFは体内に存在する主な成長因子の1つであり、医学の分野では創傷治癒剤として安全性およ
    び有効性が十分に確立されています。
    ヒトを対象とする臨床試験および組織学的試験において、骨、セメント質、歯周靭帯などの
    歯周組織の再生を促進することも明らかにされています。
    β-TCP(βリン酸三カルシウム)は、人工的に作られた骨伝導性基質です。
    この材料は、種々の整形外科的応用において安全かつ有効に長い間使用されています。
    孔径が1~500ミクロンで最適な骨成長が行われるように特別に設計されて、
    粒径は0.25~1.0mmです。

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    2016年07月18日 月曜日

    根面被覆術はどのようなときに行うか?

    歯根面被覆術は、表側の歯肉が薄く、歯肉が退縮して
    歯根面が露出してくるような場合に適応されます。
    理想的な状態とは、
    歯の周りにはしっかりとした骨があり、角化した丈夫な歯肉の存在が
    歯周組織の安定につながります。
    従って、骨の厚み、歯肉の厚みが確保できる必要があります。
    現状は
    歯周病、先天的な歯周組織の厚み、ブラッシングのやり方、歯並びの状態などにより
    骨や歯肉の厚みは影響を受けます。
    例えば不正咬合で歯が飛び出している部分は、歯槽骨の中心の厚みのある骨から外れているので、
    表側の骨が薄くなります。そうなると後天的な環境要素の影響を受けやすく、
    歯周病などで歯周組織を失いやすくなります。
    対策
    歯肉移植、骨の移植などにより、歯周組織の厚みを増やすことが出来れば、
    歯周組織を安定させることにつながります。
    歯肉移植して根面を被覆することは、歯肉を退縮させる悪い環境要素の影響に対しての
    抵抗になります。
    上あごの内側の歯肉を移植する方法がとられます。
    ケースによって適応症があるので、よくご相談することをお勧めします。

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    2016年07月11日 月曜日

    歯周疾患の矯正治療に適した可撤式矯正装置

    歯周病が進行して重症になってくると、病的な歯の移動が起こり
    全体の歯並びも乱れてくる場合が多くみられます。
    そのような場合には、可撤式の矯正装置を使って治療する方法があります。
    病的移動が生じる過程
    ・通常は歯、歯槽骨との間に歯根膜という構造でつながっています。
    ・歯周病により炎症が生じると歯肉や歯根膜の方に炎症が波及して、
    その結果早期接触などの咬合異常が起こります。
    ・炎症と力の組み合わせで加速度的に歯周病が進行して、歯槽骨の破壊が進み
    さらに深部にまで炎症が及びます。
    ・歯の動揺が増して、残っている歯周組織だけではその場所に歯を留めることが出来ず、
    病的な歯の移動が起こってきます。
    可撤式矯正装置
    ・ホーレータイプの装置がよく用いられ、唇側線の弾力を用いて前歯の舌側移動を行い、
    補助弾線などでさらに細かな移動ができます。
    ・可撤式なのでブラッシングなどの清掃に支障がありません。

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