1. 糖尿病
糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病を悪化させます。歯周病は、糖尿病の6番目の合併症です。
糖尿病にかかっている人は、そうでない人の3倍歯周病になるリスクが高まります。また、糖尿病の人は、歯周病が重度になり易く、進行も早まる傾向があります。
歯周病菌やその毒素が血管から体内に入ると、インシュリンが働きにくくなり、糖尿病を悪化すると言われています。糖尿病患者が歯周病を治療すると血糖値が下がるという報告もあるので、しっかり歯周病を治療し、歯周病予防に心がけましょう。
2. 心臓血管疾患
歯周病になっている人は、心筋梗塞のリスクが高くなります。
歯周炎の人は、そうでない人の2.1~3.4倍、心筋梗塞などの心臓血管疾患を発症するリスクが高いという報告があります。歯周組織の炎症で生産されたサイトカインが血管をとおって心臓血管に影響を及ぼすためだと考えられています。
3. 骨粗鬆症
骨粗鬆症の人は、歯周病が進行し易く重症になります。
4. 低体重児の出産
これも歯周病菌の影響による場合があります。