2012年05月18日 金曜日
歯周病で行う噛み合わせの調整とは?
歯周病が進行すると、歯の周りの支えとなる骨が溶けます。支持をなくした歯は、咬み合わせが悪くなり、特に一部分だけ突出した噛み合わせを作ることがあります。これを早期接触と言い、歯に強い負担をかけてしまうようになります。
咬合調整は、早期接触の部分を削合することにより、外傷性咬合を取り除き、咬合性外傷を治す治療法です。
■ 咬合調整の目的
1. 歯周組織への外傷性咬合を軽減する。
2. 顎関節症やブラキシズムの改善をする。
3. 歯冠修復後や矯正治療後の咬合の安定を図る。
4. 食片圧入の軽減をする。
5. 矯正治療を障害する早期接触を取り除く。
■ 歯冠形態修整
歯周組織の支持力が低下し、早期接触を取り除いても生理的な咬合力が二次性咬合性外傷を引き起こす場合、歯冠を削合して、咬合力の負担を軽減し、二次性咬合性外傷を軽減する治療法です。
側方圧のかかる部分や、広い面接触の部分を削合することにより、咬合力を軽減します。