歯周病は、細菌による感染症ですので、他人に感染する可能性があります。食べ物を口移しで与えたり、スプーンや歯ブラシを共用することで感染することが考えられます。
■ どのようにして映るのでしょうか?
生まれたときには人のお口の中には歯周病菌は存在しません。しかしもともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、それは人からうつされているのです。家族や友達、パートナーの方、母子感染(お母さんから子どもへの感染)などが挙げられます。食べ物の口移し、飲み物の回し飲み、食べ物の回し食い、箸の使いまわし、キスなどが感染ルートと考えられます。歯周病菌は歯周ポケット内だけでなく舌表面、粘膜表面にも存在し、 唾液は細菌感染源です。しかし、歯周病菌の感染力はさほど強くなく、プラークや歯石の沈着、免疫力の低下などの条件がそろう事により歯周病が発症すると考えられます。
■ 歯周病菌はどこにいる?
歯周病菌と言われる細菌は、空気を嫌う嫌気性菌が多く、歯と歯肉の境目の歯周ポケットに好んで生息しています。歯周疾患の人の口の中(歯肉縁下歯垢、歯肉縁上歯垢、歯槽粘膜)だけでなく、健康な人の口の中(歯肉縁下歯垢)にもわずかですが検出されます。