2012年09月24日 月曜日
細胞シートによる歯周再生
細胞シートとは、現在注目を集めている再生医療の一つで、自分自身の細胞から作るため、拒絶反応や感染の危険性も低い移植ができるという特徴を持っています。
歯周組織再生シートは、株式会社セルシードによって製品開発がすすめせれています。
歯周病によって失われた歯周組織の再生を目的として、現在、共同研究が行われており、臨床研究開始へ向けた準備が進められています。
■ 歯周組織再生シートの特長
歯周病は歯周病原性細菌が初発原因の炎症性の疾患です。歯を支えている歯周組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)がだんだん破壊されていく疾病で、歯を失う大きな原因になっています。
既存の治療法は病原因子の除去を主体としたものであり、歯周組織の再生までは困難とされてきました。そこで、
自分自身の親知らずなどから採取した健全な歯根膜細胞等を原料として作製した歯根膜細胞シート(歯周組織再生シート)を歯周病患部に貼付することによって、歯周病で失われた歯根膜組織の再生を促進するというものです。
歯根膜は、歯の根と歯槽骨をつなぐ組織です。この歯根のセメント質と、歯茎双方の再生に関わる歯根膜細胞を原料としてします。