2012年11月05日 月曜日
歯周病進行程度をみる検査とは
歯周病の検査では、歯周組織がどの程度破壊されているかを知り、その原因を調べ、治療計画を立てていきます。
歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質を調べますが、肉眼的に直視できない歯周ポケットはプロービングで、歯槽骨や歯根膜はX線や動揺度検査で調べます。
1. 歯肉の検査
色の変化、形態や硬さの変化、歯肉辺縁の位置、ステップリングの消失、出血BOP、排膿などを調べます。
2. 歯周ポケット検査(プロービング)
ポケットの深さ(プロービングデプス)、アタッチメントレベルの検査、歯肉溝浸出液の検査などがあります。
歯周ポケットは歯周組織の破壊を示し、局所修飾因子としても重要です。ポケットの深さ、ポケット底部の位置(アタッチメントレベル)、根面の形態、歯肉縁下のプラークや歯石などを調べます。
3. 歯槽骨・歯根膜の検査
歯槽骨の吸収程度、歯槽骨吸収のタイプ、歯根膜腔の拡大と狭小など。
4. 根分岐部病変の検査
歯周組織の破壊が多根歯の分岐部に及び、真性ポケットが形成されているかを検査します。
5. 歯の動揺度検査
歯をさえている歯周組織の量と質が減少すると動揺してきます。