2012年12月31日 月曜日
生活習慣改善が歯周病予防対策になる
歯周病対策は正しい歯みがきと生活習慣改善がキーポイントになります。不摂生な生活習慣が知らず知らずのうちに歯周病を引き起こし、進行させるのです。
歯周病は生活習慣病といわれ、歯周病細菌によって引き起こされる感染症ですので、免疫力が低下しているときはどうしてもかかりやすくなってしまいます。
■ 全身的リスクファクターとなる生活習慣
1. 睡眠不足、精神的ストレスといったものは、日常ありがちなことですが体の抵抗力を低下させ、生活のリズムが乱れるので歯周病にかかりやすくなったり、治りにくくなります。
2. 食生活においても、甘いもの、やわらかいものばかりを多く食べる習慣はプラーク(歯垢)を増殖させ、付着させやすくします。また、不規則な食事、栄養の偏りは全身の健康に悪影響を与えます。
3. 喫煙
タバコのニコチンは、血管を収縮させ歯肉に十分な血液が供給されないため、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、タールは歯にこべり付き、プラーク=歯周病菌が付きやすくなります。
4. 生活習慣病である糖尿病、高血圧、高脂血症
糖尿病は、、喫煙と並んで歯周病の2大危険因子です。糖尿病になると、感染に対する抵抗力が低下するため、歯周病菌にも弱くなります。歯周病菌から出される内毒素が歯肉から血管内に入り込み、血糖値を下げるインシュリンを作りにくくさせます。また、歯周病治療をすると、血糖コントロールが好転すると考えられています。
高血圧や高脂血症の人は、血管にコレステロールがたまり血液や栄養の供給が不十分となります。
5. 貧血、性ホルモンの不調和、腎障害、肥満などもリスクファクターと考えられています。
■ 歯周病対策
このように、日常の生活スタイルがそのまま反映されるため、歯周病は生活習慣病の一つとして捉えられています。
生活のリズムを整え、 自己管理の徹底が不可欠です。