2013年05月13日 月曜日
歯根と骨をつなぐ歯根膜
歯は、骨と直接くっ付いているわけではなく、歯根膜という線維のクッションで連結されています。そこには神経や血管があり、感覚受容器や栄養を共起有する役割を果たしています。
歯根膜の構造
歯根膜線維は、歯根のセメント質と歯槽骨の中に入り込み、シャーピー線維sharpy fiberと呼ばれています。その走行は機能的で、歯槽頂線維、水平線維、斜走線維、根尖線維の4つに分類されます。
特に、斜走線維の割合が多くみら、歯軸方向(垂直方向)の噛む力に対抗します。歯の触覚や圧に対する感覚の役割を果たします。
しかし噛み合う相手の歯がなくなると、この機能的な線維の配列は失われます。
感覚受容器の役割
普段は噛む力を調節する役目を果たします。どの程度の力で咬むとうまく噛めるか、歯周組織が破壊されない許容範囲の中で力を調整しています。
もし硬い石などを噛むと、脳に伝達する前に噛む筋肉に直接その情報が伝わるため、瞬時に噛む力を中止する働きもします。