歯肉炎は、歯肉のみに限局した炎症です。従って、治療によって元に戻り、治すことが可能です。
歯周炎になると歯肉のアタッチメントロス、すなわち歯周の奥へ炎症が波及していきます。ポケットが深部に進行するので、治療により元の歯肉の位置よりも歯根側に下がった位置でしかくいとどめれません。
すべての歯肉炎が歯周炎に進行するわけではありません。長期間歯肉炎のままのこともあります。
まだ十分に進行していく理由は解明されてはいません。

歯肉炎が歯周炎に進行すると考えられる要因
1. 病原性細菌の存在(初発因子)
数量の増加・・・細菌を増加させる因子が関与している。
病原因子の強さ、活性度・・・毒素、酵素、抗原など
組織内への侵入能力
2. 宿主の応答(宿主因子、全身性因子)
リスクファクター・・・宿主応答を変化させる
全身疾患、喫煙、生活習慣、栄養
ストレス、社会的因子
咬合異常、咬合性外傷
遺伝