上唇の付け根が前歯の間まで延びているような時は、前歯の間に隙間ができて歯並びを悪くするようなことがあります。
そのような場合には、前歯の間に入り込んでいるスジ(上唇小帯)を切除する方法があります。
1. 口腔前庭が深く、異常がない場合
上記のように、小帯が過剰に発達している場合、裏側の口蓋側まで達しているために、歯間離開の原因となっている時。
メス又は歯肉鋏で小帯のみを切り取り、縫合してパックする。
2. 歯周炎により歯肉が退縮して小帯異常が生じた場合
小帯を切り取らずにメスで切断する手術をします。
口腔前庭の拡張、付着歯肉の増加を図る。
小帯の検査
正中部に歯間離開がある場合には、小帯異常が原因かどうかを調べる。
さらに基本治療後小帯付着部付近の清掃状態、歯肉の炎症、ポケットの深さなどを調べて適応症かどうかを判定する。
ポケットが形成されている場合には、口唇や頬粘膜を引っ張って、ポケット壁が小帯とともに動くかをチェックする。